最近、キャッシングとローンは同じ様な意味で使われていますが、元々は意味が違いました。元々キャッシングとは、何かの事情で一時的に資金が不足した時に一括返済を前提として小口資金を借りることを意味しました。
日本のクレジットカードの歴史を見てみますと、1960年に丸井が出した1回限りのクレジットカードが最初とされています。それまで丸井では割賦や月賦と呼んでいた販売形態を、クレジットと称したのが最初でした。その後、時を移さず丸井カードにキャッシング機能が付帯されました。最初のキャッシング枠は非常に少額でしたが、若いサラリーマンにとって給料前の金欠病には持って来いの対策で話題になりました。カードでキャッシングして、次のカード代金引き落とし日に一括返済するというパターンで、資金使途も自由だったからです。しかも、キャッシングという言葉の響きは、借金という暗いイメージとは別物でした。
一方ローンとはある程度まとまった資金を銀行等から長期的に借入て、毎月一定額を決められた日に返済するものです。そして、住宅ローンや自動車ローンや教育ローンの様に、資金使途は明確に決められています。ところが、この銀行ローンに銀行カードローンが登場して事情が変わってきました。銀行カードローンは資金使途が自由で、一括返済も長期分割返済もできるような仕組みになったからです。
現在では、キャッシングローンという言い方も登場して、益々、キャッシングとローンの違いは無くなっています。クレジットカードでキャッシングしてリボルビング払いを選択すれば、分割返済もできるからです。また、分割返済が前提の銀行カードローンも一括返済ができるからです。いずれにしても、手軽にクレジットカードや銀行カードを作れる時代になりましたが、10年国債の利率が年率1%前後の超低金利デフレ時代に於いて、キャッシングやカードローン金利は非常に高いということは言うまでもありませんし、金融機関にとっては最も利益率の高い商品であることも事実なのです。
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